患者さん?患者様?
医療現場での研修のはじめに
「患者様」ではなく「患者さん」と呼びますとお伝えします。
医療従事者と患者さんは対等という立場だからです。
20年近く前に「患者様」という呼称が広まったことにより
・お客様意識からのクレーム・暴力・暴言の急増
・実際の医療現場との違和感
・患者さん側の不快感
などの理由から医療の現場では10年ほど前から
「患者さん」という呼び方に移行しています。
私が住む神戸周辺や東京の中核病院(または拠点病院)でも
ホームページ上まで「患者さん」に変わってきています。
神戸大学医学部付属病院 http://www.hosp.kobe-u.ac.jp/
神戸中央市民病院 http://chuo.kcho.jp/
兵庫医大病院 http://www.hosp.hyo-med.ac.jp/
聖路加国際病院 http://hospital.luke.ac.jp/
日本赤十字医療センター(日赤広尾)http://www.med.jrc.or.jp/
もちろん、「患者様」を通している病院も全国にはありますので
一概にNGとは言えません。
例えば、患者さんを「カスタマー」と捉え
「NO」は言わないという徹底した姿勢のK総合病院様は
当然のように「患者様」と呼びます。
http://www.kameda.com/ja/general/
私も例外として美容外科やインプラントなどを中心とする
歯科クリニックなどでは「患者様」を使うこともあります。
(患いがなく、お客様に近い感覚から)
呼び方ひとつですが、それによって受ける印象や
期待も変わってくるものです。
敬語同様、時代と共に変わるものもありますので
使う側も「今」を知ることも
大切になるのかもしれませんね。
こちらの説明もわかりやすかったので、ご参考までに。
http://aa108wpbu0.smartrelease.jp/%E6%82%A3%E8%80%85%E6%A7%98%E5%95%8F%E9%A1%8C121101.pdf